センターの紹介
同志社大学の心理学研究室が長年にわたり受け継いできた「基礎的な心理学と応用的な心理学の架け橋となる」という考えをさらに一歩進めて、現代社会を取り巻くさまざまな心理的問題の具体的な解決に寄与するため、2010年に今出川校地(継志館)にて「同志社大学心理臨床センター」は開設されました。そして、2019年10月には、新町キャンパスにある尋真館地下に移転いたしました。
当センターは、ご利用いただく方のニーズに対応した、きめ細かで柔軟な援助をご提供することはもちろんのこと、実証的な知見に裏打ちされた臨床心理学的な援助をご提供することを目的としております。
ご挨拶

当センターは2010年11月にオープンした心理臨床の専門施設です。スタッフは同志社大学心理学部の専任教員を中心に、ベテランから中堅、若手まで、多彩なメンバーが揃っており、さまざまなこころや行動の悩みをご相談いただけます。ここ数年、年間の面接件数は約500件となっており、多くの皆さまにご利用いただいています。安定した体制で相談業務や心理療法を推進できるのも、ひとえにセンターをご利用いただくクライエントの皆さまや、私どもを支えてくださる関係者の方々のおかげと深く感謝しています。
また、当センターは大学院の研修施設でもあります。大学院生がスーパーバイザーの指導のもとカウンセリングや心理療法の場などに陪席させていただいたり、実際に担当させていただいたりしています。当センターで臨床心理学の実践的な研鑽を積んだ修了生はこれまでに約70名を数え、おかげさまで心理臨床の専門家養成機関としての役割も確実に果たすことができています。
今後も、こころの健康の回復、増進を願うクライエント様お一人おひとりへの真摯な援助を使命とし、同時に、そのような援助のエキスパートを育成する機関としての社会的な役割を果たしていく所存です。これからも、心理臨床センターの発展をお見守りいただきますとともに、ご指導、ご鞭撻の程お願い申し上げます。
同志社大学心理臨床センター センター長
杉若 弘子

おかげさまで当センターは開設から15年目を迎えました。当初より、その活動の礎となる志は変わることなく、利用者の皆様に寄り添い、十分な説明責任を果たしながら、実証に基づく心理的援助を提供させていただくことにあります。ご相談内容も多岐にわたり、ストレスにまつわる心身のお悩み、お仕事にかかわる困りごと、お子様や学校に関する問題、ご家族についてのお悩みなど様々な事例に取り組んでまいりました。また、不安や痛みなど特定の問題に焦点を合わせた援助プログラムの提供や大人のための心理アセスメントの実施は、地域の皆様に心理的支援の有用性をお伝えする機会ともなり、多くの方々にご活用いただいております。
大学附設の相談機関として、公認心理師(国家資格)と臨床心理士((公財)日本臨床心理士資格認定協会)を養成するための実習施設の役割を有する点も当センターの特徴の一つです。利用者の皆様のご理解とご協力をいただきながら、わが国の心理臨床の発展に寄与できる人材の育成に努めています。
お困りごとの内容と利用者様のご要望をもとに、すべてのご相談について、心理臨床に関わる専門資格を有する指導相談員と専任相談員が中心となって、提供可能な援助方法を検討させて頂きます。きめ細やかで柔軟な援助を提供できるよう、これからもスタッフ一同さらに研鑽を積んで参ります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
同志社大学心理臨床センター 副センター長
毛利 真弓